エコ農業の規定は、土壌の準備や水及び動植物の取り扱いをはじめとする食品その他の商品の生産、加工、流通に関連する、極めて広範な意味での農業活動全般に適用されます。そこには、風景や動植物全般を尊重すること等、将来の世代へと継承される価値も含まれます。エコ栽培による食品が、現在市場を席巻しているいわゆる普通の食品と異なる成分を含有していることは、疑う余地のない事実です。
市場に流通するエコ食品は、食料品の小売販売ができるよう、あらゆる法規定に準じたものである必要があり、さらに個別の包装がなされている必要があります。製品がエコ農業により生産されたものであることを示すラベルは、その商品がエコ農業の各規定に準じた製造業者により生産され、その製造業者が認証機関の管理下にある時にのみ、貼り付けることができます。エコ製品を購入するにあたり、消費者は購入する商品が代金にふさわしいものであるということを確実に知る必要があります 。エコ・ロゴマーク及びマーク付け制度は、それらがエコ農業に関するEU規定の要件に従い生産された、或いは輸入品の場合は類似もしくは同一の法規定に従い生産されたものであるという安心を、購入者に提供するものです。
エコ製品用のEUエコ・ロゴマークは、1986年より欧州連合の公式エンブレムであるEU旗と、自然及び調和の取れた発展のアイデアを象徴する葉っぱという、2つの有名なシンボルが組み合わさったものです。
エコ食品用のEUロゴマークにより、消費者は購入する食品や飲料の製造元や品質について心配することもなくなりなります。
「ユーロリーフ」 – EU域内で生産されたエコ食品には、必ずこの特別なEUロゴが適用されます。エコ食品のEUロゴは、製品原料の95%以上にエコ食材が使われているエコ製品のパッケージに貼り付けることができます。
次の場合にEUロゴの貼り付けが義務付けられます:
エコ農業のロゴは、次に従った形で自由に使用することができます:
有機農業の主な目的は、高品質な食料品の提供です。その他の主な目的は、以下の通りです――
エコロジー食料とは、次のような特徴をもっています―
欧州連合の有機農業における、最も重要な規準として、次のような指令をあげることができます――
法規定の改正状況
有機農業の認定証は、有機農業の生産物から製造された製品や加工品が、上記の第834/2007号の要求を満たし、エコロジー食料製品の加工基準に適合していることを証明するものです。
認定証は、販売促進の手段ではなく、最も良く管理された製品であることを 保証するものです。認定証は、同時に、製品の要素のいろいろな点について、 また、最も細かい点にも、意欲的に配慮していることを示しています。
製品が、認定機関の管理下で製造されたという、有機農業の認定を得る以前に。
検査されるのは――
有機農場は、少なくとも年に一度、エコロジー農業認定機関の調査を 受けます。私達は、発表検査と未発表検査を区別しています。エコロジー原 料の加工は、厳しい技術的な規則によって、規制されています。
認定機関に与えられた委任番号、ならびに、エコロジー農業の欧州連合のロゴは、ラベルとして添付されなければなりません。(いわゆる、ユーロ葉)
ユーロ―葉の表す内容は何でしょう?
PL-EKO-01
ポーランドにおける有機農業認定機関一覧表 * (PDF)
* Prepared by Ministry of Agriculture and Rural Development
食料の安全性を高めるためには、食料の健康で安全な管理システムを強化する必要があります。このシステムとしてあげられるのが、いわゆる、「適正衛生規範」―GHP、「適正生産規範」―GMP、ならびに、HACCPシステム、などの基本原則です。
規範の要件は、以下に、規定されています――
適正衛生規範
食料の安全性を高めるために、取り組まなくてはいけない活動、および、すべての生産・流通の段階で、実行し、かつ、管理しなければいけない衛生条件。
適正生産規範
食料、ならびに、食料に関わる原料と加工の製品が、その用途に応じて、食料の安全を確実に保障するために、取り組まなくてはいけない活動、および、満たさなければいけない条件。
ハサップ(HACCP)――『HACCPシステム』による、危害要因の分析システム、および、必須管理点の設定
HACCP――危害要因の分析をするもので、各製造過程における生産物の安全性に関わる問題の特定とその解決を支援します。また、消費者の健康の害となる問題に対処し、解消します。
HACCPシステムは、国際食品規格委員会に記載されている、7つの原則に基づいています――
国際標準化機構(ISO) は、全世界の規格組織が参加している自主的、非政府組織の国際標準化組織です。
ISO規格は、統一化を目指す規格で、生活上の様々な分野の標準化を図るものです。
食品工業におけるISO規格は、食品の安全に対する要求を標準化する目的で作られました。この規格は、また、生産と運搬の世界規準にも関係しています。